抜歯後、2~3日は安静にしましょう
術後2~3日は腫れや痛みがあります。また、かさぶたになるまでは出血しやすい状態になります。アルコールや運動、長時間の入浴など血行が良くなるようなことは避け、安静にしましょう。血が止まらない場合は、清潔なガーゼやティシュなどを丸めて穴の上に置き、しっかり噛むことで圧迫止血をします。抜歯当日は少量の血が付着する程度は正常です。
親知らず外来
01.経験と実績
今まで1,000本以上の親知らずの経験があります。特に下顎の親知らずは横向きに生えていることも多いのですが、麻酔終了後、抜歯を行う通常処置時間として20~30分程度あれば、ほとんどの場合は抜歯可能なことが多いです。上顎と下顎を同時に抜歯することも、ご希望があれば可能です。
02.レントゲン・CT検査での精密診断
どのように生えているのか、根の形がどのようになっているのか、抜歯をするにあたってなにか重篤な後遺症が出る可能はあるのか、など、必要に応じてCT検査も行っています。CT検査を行うことが正確な診断が可能となり、抜歯の際に時間短縮にもつながります。
03.抜歯の後、腫れにくい・痛みの軽減
のための当院での取り組み
当院院長は、抜歯を行う際に拡大鏡を用いて処置を行います。そのため、かなり高倍率の中で処置が可能となり、必要最低限の侵襲で処置が行うことができます。また、下顎の親知らずの抜歯の際、歯茎に歯が埋まっていると、歯茎を切開(切ることです)や、骨を削合しなければならないこともあります。その処置も、歯茎も必要以上に切らない・骨の削合も可能な限り行わないことを、拡大鏡を使った処置を行うことや今までの経験から可能となりました。その結果、侵襲が少なくて済むことから、抜歯後の腫れ・痛みの軽減にできる限り努めています。
04.感染対策
当院では徹底した感染対策を行っております。安心してお越しください。
05.抜歯することによる
メリット・デメリットの徹底した説明
抜歯処置は、外科処置です。ですので、100%安全ですとは断言いたしません。歯を抜くと、痛み・腫れ・出血・神経麻痺(知覚鈍麻)など、可能性を考えると避けては通れないことです。当院では、無理にお親知らずの抜歯をお勧めすることは一切ございません。抜歯をご検討された患者様に、偶発症の可能性など十分なカウンセリングを行います。その上で、最後は患者様ご自身に、抜歯を行うかどうか、決定していただく方針としております。
06.必要に応じて総合病院への紹介
処置の侵襲がかなり大きい場合や、全身疾患をお持ちの方など、連携した総合病院への紹介もスムーズに行うことが可能です。

「親知らず」は、顎(あご)の一番奥に生える歯で、永久歯のなかで最後に発育します。正式には第3大臼歯(だいさんだいきゅうし)といいますが、成人になって知恵がついて生えることから「智歯(ちし)」とも呼ばれています。また、親の手を離れ、親の知らぬ間に生えてくることが名前の由来といわれています。
「親知らず」には個人差があります。はじめからない方や上下左右の4本が揃っていない方、また、まっすぐに生えてくるとは限らず、横や斜めに生えたり、埋まったままだったりします。他の歯と同じように正常に生え、しっかりかみ合っている場合はとくに問題はありませんが、悪影響をもたらすような生え方の場合は、抜歯を検討する必要があります。
「親知らず」のトラブルは顎の大きさと関係性があります。現代人の顎の骨は昔と比べ小さくなってきていますが、歯の大きさはあまり変わっていません。そのため、一番最後に生えてくる「親知らず」は、スペースが足りず、正常に生えてこない場合が多いのです。斜めに生えてきたり、一部分だけ頭を出していたり、顎の中で水平で埋まったままということもあります。こうした状態にあると、むし歯や炎症を起こしたり、歯並びの悪化や顎関節症の原因になったりすることもあります。
「親知らず」の痛みは、生えてくるときに歯肉が他の歯によって傷つけられたり、細菌に感染し炎症を起こしたりすることによって生じます。
「親知らず」は歯肉が部分的に被ることで不潔になり、炎症が起こりやすくなります。この歯肉の炎症を智歯周囲炎(ちししゅういえん)といい、20歳前後の方によく見られる症状です。口が開けられなくなったり、痛みとともに熱が出たりすることもあります。「親知らず」が仕事や勉強の追い込み時に痛むことが多いのは、疲れやストレスなどで身体の抵抗力が落ちたときに炎症が起こりやすいためです。
「親知らず」はしっかり磨けません
横向きや斜めに生えている場合、一生懸命磨いても歯ブラシがうまく当たらずに、「親知らず」や手前の歯がむし歯になる可能性が高くなります。
歯肉が炎症を起こします
「親知らず」に被っている歯肉が智歯周囲炎を起こします。これが口臭の原因にもなります。また、「親知らず」の周りに汚れがたまることで、手前の歯ぐきも歯肉炎にかかりやすくなります。
歯ぐきを噛みやすくなります
上顎の「親知らず」が生えてくると下顎の歯ぐきを噛んでしまい、炎症や腫れの原因となります。
歯並びを悪くすることがあります
横向きや斜めになっている「親知らず」が手前の歯を強く押すことで、歯並びやかみ合わせが悪くなる場合があります。
顎関節症の原因になることがあります
「親知らず」によってかみ合わせが悪くなると、咀嚼時に左右の顎がバランス良く使われないため、片方の顎に負担がかかり、顎関節症を引き起してしまうことがあります。
「親知らず」が完全に顎の骨の中に埋まっていて症状がない場合や、痛みもなく周りの歯や歯列に影響がない場合は抜歯の必要はありませんが、明らかに悪影響が出ている場合は抜歯をおすすめします。また、日頃から歯科健診を受けて、不具合の兆候がみられる「親知らず」を早期に発見し、適切な処置をしておくことも大切です。
抜歯がすすめられるケースには、主に以下のようなものがあります。
「親知らず」の抜歯を行う際に重要なことは、状態を正確に把握するということです。抜歯時に神経に触れたり、太い血管を傷つけたりしないために、「親知らず」の周囲の確認が必須となります。歯科用CTを活用することで、「親知らず」の部位を立体的に把握でき、神経や血管の位置を考慮しながら治療を進めることが可能です。埋まっている「親知らず」でも、必要以上に歯ぐきを切開したり、顎の骨を削ったりせずに抜歯ができます。
抜歯は、麻酔を十分効かせて行いますので、抜歯中に痛みを感じることはほとんどありません。
まず、表面麻酔をしっかり効かせてから注射の麻酔を行います。万一、抜歯中に痛みがある場合は、麻酔を追加し痛みがない状態にします。痛みがあるうちは抜歯をしませんのでご安心ください。
術後2~3日は腫れや痛みがあります。また、かさぶたになるまでは出血しやすい状態になります。アルコールや運動、長時間の入浴など血行が良くなるようなことは避け、安静にしましょう。血が止まらない場合は、清潔なガーゼやティシュなどを丸めて穴の上に置き、しっかり噛むことで圧迫止血をします。抜歯当日は少量の血が付着する程度は正常です。
抜いた穴の中にできるゼリー状のかさぶたを、口に水を含み転がすなどして洗い流さないようにしてください。かさぶたを汚物と思って剥がしてしまうと、治癒期間が延びたり、傷口が細菌に感染したりすることがあります。
下顎の「親知らず」を抜いた時に起こりやすいのが「腫れ」です。この腫れは軽く冷やすことで引くことがあります。頬の外側から冷却ジェルシートを貼ることも効果的です。
かさぶたが綺麗に出来なかったり剥がれたりした場合は、抜いた穴がなかなか塞がらず、骨の一部分が外から見えることがあります。この状態をドライソケット(治癒不全)といい、痛み止めを飲まないと耐えられない痛みが、1週間以上続くことがあります。目安として2週間経過しても痛みの状態が改善されなければドライソケットの可能性が高いので、受診してください。
