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親知らずの移植(^^♪

こんにちは!

池田市阪急池田駅前 歯医者 アールデンタルクリニックです。

 

本日は親知らずの移植を行った症例報告です。

患者様のお悩みは”噛んだ時に奥歯が痛い”とのことです。

初診時のレントゲン写真です。

画面向かって一番右下の歯(親知らずの1つ手前です)が虫歯で黒くレントゲンに映っています。

以前、他院で歯科治療を行ったとのことでした。

最初の診断は神経に及ぶ大きな虫歯でした。

早速、虫歯治療を開始すると・・・

根の中から出血を認め、最初は神経からの出血かなと思ったのですが、様子がおかしい・・・

それで上記のレントゲン写真を撮影しました。

なんと・・・

歯の真ん中で歯が割れている((+_+))

しかも、かなり大きく損傷しており、今回は修復困難と判断しました。(穴の大きさによっては修復可能な場合もあります。)

残念ながら、この歯は抜歯することとなりました。

 

さて、抜歯をすることは患者様も同意されたのですが、抜歯した後、どのような治療方法があるのか、お話することになりました。

具体的にこの歯を抜いた後にできる治療は以下のようになります。

 

【治療法】

①入れ歯

②インプラント

③親知らずの移植

④何もしない

 

上記の4つの方法を提案しました。

④何もしない

ここで極端な話かもしれませんが、④何もしない というのは、今回の歯を抜いてしまえば、噛む際の痛みとはおさらばできる。患者様のお悩みは改善できるのです。患者様のお口の状態によっては、このような選択をすることもあります。ただ、今回のデメリットは、上の歯が存在するため、長期的な目線で考えると、なにかしら、歯は入れた方が良い、との決断になりました。

①入れ歯

次に、歯を入れるならばしっかり硬い物でも噛みたいとのご希望がありました。

そうすると、①入れ歯は除外されます。

入れ歯でも、場所によれば硬い物でも食事ができる場合がありますが、一般的に入れ歯はプラスチックの塊であり、噛むと歯茎に食い込みます。そうすると、他の歯が丈夫なので、正直、入れ歯を入れる方がご飯が食べにくい現象が今回は起こってしまうのです。ですので、入れ歯という選択肢も今回は除外しました。

②インプラント

次に、今回の状態で最も治療経過が良いのは私は自信をもってインプラント治療だと考えております。何でもかんでもインプラントが良いとは思っておりません。もちろん、インプラント治療にもメリット・デメリットが存在するため、状況に応じて私は使い分けています。時には、インプラントよりも入れ歯やブリッジを勧めることもあるのです。ただ、今回はインプラントのデメリットである自費治療になることを悩んでおられました。そこで、もう一つの提案が生まれました。

③親知らずの移植

レントゲン写真で、画面向かって左下1番奥に横向きに生えた親知らずが今回は存在しました。CT精密検査を行った所、移植の条件に当てはまることが判明し、移植治療を行うこととなったのです。以下に術後のレントゲン写真を示します。

 

【移植後のレントゲン写真】

いかがでしょうか。

保存困難な歯を抜歯し、奥の親知らずは歯茎の下の完全に埋まっておりましたが、このように移植を行い、手術は30分ほどで処置終了しております(^^)/

移植治療は適応症が限られます。(全員が可能な治療法ではありません。)

一般的に

①35歳以下

②移植する歯がきれいに抜くことができ、大きさも大体同じであること

などです。

今回はきれいに条件に当てはまりました。

もちろん、この治療方法のデメリットは、100%で成功するとは限らず、残念ながら移植した親知らずが生着しない(成功しない)場合もあるのですが、この移植治療をしなければ、この親知らずは将来的に抜歯をするだけの状態なので、あるならば使ってみようという考えです。

移植の際は、細かい話ですが、成功するために処置時間をできるだけ短縮し、歯の表面の歯根膜という組織を可能な限り傷をつけないことに留意し、処置を行っております。

 

親知らずの抜歯などお悩みの方は、ぜひ一度、アールデンタルクリニックまでご相談下さい(^^♪

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